在NY日本国総領事館からの新型コロナウィルス関連情報:Updated information on COVID-19 from Consulate General of Japan in NY (2020年5月5日)
【 州政府等による措置等のポイント】
(注)各州政府の措置等についても,できる限り正確な情報を記載するよう努めておりますが,ご自身に関係する事項については,米側当局が提供する情報に依拠してください。
◎(NY州)クオモ知事のメッセージ(5月5日)
– 昨5月4日の総入院者数は9600人と3日連続1万人を下回り(22日連続減少),1日の入院者数も659人と3月22日以来初めて700人を下回った。また,同日の死者数は230人と5日連続で300人を下回った。全ての数値が下降傾向にあるが,今後のこのまま改善を続けるかは私たちの行動にかかっている。
– 私たちは,歴史上でも様々な負担を強いられる瞬間を過ごしているが,これを乗り越え,経験から学ぶことが重要である。9.11やハリケーン・サンディの時と同様,よりよい社会の再創造を進めていく。
– 具体的には,公衆衛生システム,遠隔診断,公共交通機関等を改善する。明5月6日から始まる午前1時から午前5時までの消毒作業がその第一歩となる。また,教育分野でもテクノロジーを用いて,遠隔学習機会の提供,学校間での教育内容の共有,教育格差の改善,障害学生の対応,教育者へのツールの提供,質の高い教育へのアクセス提供等を再創造する必要がある。今後,NY州はビル&メリンダ・ゲイツ財団と協働して,「新常態(New Normal)における教育再創造」計画を策定していく。
– 社会経済活動の再開に当たり,閉鎖によるコストと早急な再開によるコストの双方を考慮する必要がある。より早い再開は,経済的コストを下げる一方で多くの命が犠牲になる。例えば,連邦緊急事態管理局(FEMA)は,全米で社会経済活動を再開すると感染者は現在の2万5千人/日から20万人/日に増加すると予想している。また,5月4日に発表した米国ワシントン大学保健指標評価研究所(IHME)の「8月4日までの予想死者数」は13万4475人と,過去の予想(4月17日発表の6万308人)より大幅に増えている。これは,5月11日までに行われる31の州の再開により人の移動が増え感染が拡大することから試算したものである。
– 大統領は,ブルーステート(民主党が強く知事が民主党の州)の救済は共和党にとり不公平であると述べているが,このウイルスは民主党・共和党を問わず国民を襲っており,州が個別に解決できる問題ではない。国家の危機にある今こそ,連邦政府,連邦議会は超党派で対応するべき。
– マスク着用の重要性を周知するためのコンテストを実施する。参加者にはなぜマスクを着用することが重要かについて説明した30秒の動画を作成してほしい。詳細は,wearamask.ny.govにアクセスしてほしい。
◎(NY市)デブラシオ市長のメッセージ(5月5日)
– 311へのニーズの拡大を踏まえて体制を強化する。特に,電話の待ち時間を減らすために,4つの新たなコールセンターを開設し,285名の訓練を受けたオペレーターを雇い入れた。また,感染者や食事を必要とする人が待つことのないようExpress Lanesを立ち上げた。
– 市内の病院で,命に別状はないものの,川崎病と似た症状の多臓器系炎症性疾患(Multi-system inflammatory syndrome)が15例見つかった(患者は2-15歳で,うち4人がコロナウイルス陽性,6人が抗体あり)。発症は稀ではあるものの,子どもに持続的な発熱,発疹,腹痛,嘔吐などの症状(特にその組み合わせ)がみられる場合はすぐに医師に相談してほしい。
– 今後,医療関係者,救急隊員を中心に14万件の抗体検査を実施する。検査は,疾病予防管理センター(CDC)などの協力を得て,病院・消防署・警察署等で来週月曜日までに開始される。
◎(NJ州)マーフィー知事のメッセージ(5月5日)
– 入院者数,ICUの患者数は減少傾向にあるが,昨日1日で385人が新型コロナウイルスが原因で新たに入院しているのが現実である。データが次のステップを取れる日を決める(Data determines dates)。引き続きのソーシャル・ディスタンシングへの協力をお願いする。
– NJ消費者局(Division of Consumer Affairs)は看護師,医師助手,薬学,呼吸器治療のセラピーのライセンスはまだ取得できていないものの,近くプログラム修了予定の者に,一時的で緊急的なライセンスを発行する。近くプログラムを修了予定の者にもコロナと戦っている医療従事者のチームに加わってもらえるようにする。詳細は下記サイトをご参照ください。
https://covid19.nj.gov/faqs/announcements/all-announcements/governor-murphy-and-attorney-general-grewal-announce-recent-graduates-of-health-care-programs-can-now-join-the-fight-against-covid-19-while-waiting-to-take-licensing-exams
– コロナウイルスによる死者の約半分は介護施設の入居者である。介護施設で何か不当な行為等を見つけた場合は911への連絡でも良いので,報告してほしい。
◎(NJ州)マーフィー知事の柳井正ユニクロ会長への謝意表明(5月5日)
– マーフィー知事は,本5日の記者会見で,これまでNJ州へマスク等の支援を行なった企業・団体の名前を言及し,その中で,柳井正ユニクロ会長の名前があげられ,謝意が述べられました。
◎(DE州)カーニー知事のメッセージ(5月5日)
– 良いニュースと悪いニュースがある。良いニュースは,新規感染者数,新規入院者数などの重要な指標が減少傾向にあることである。経済再開に向けて楽観的になってきており,近い将来にフェーズ1に移行できるのではないかと考えている。
– 他方,総検査数に占める陽性結果の割合は,まだ上下しており,減少には転じていない。また,インフルエンザに似た症状で緊急診療を利用する患者数は増えてきている。各地で開催されているタウンミーティングで,経営者の苦悩を数多く聞いているが,経済を再開する判断は,閉鎖する判断よりも難しい。州内でコロナウイルスの症例が数多く発生している中で,今すぐに経済を再開することはできない。ソーシャルディスタンシングは効果的であり,高齢者等の脆弱な人々を守るため,州民に協力してほしい。
– また,経済再開したとしても,以前の生活に戻るわけではない。新しい常態(New Normal)の下では,厳格なソーシャルディスタンシングの条件が課せられ,従業員及び雇用者にはマスクなどface coveringの着用を義務付ける。また,人数制限も課せられる。
-(ラテイ州保健局長の発言)介護施設での検査体制を強化し,介護施設の入院者及びスタッフ全員に対する検査を今後実施する。
◎(DE州)小売店等の営業再開許可について
– 本5日,経済再開のフェーズ1に移行する前の中間措置として,5月8日(金)午前8時から,必要な衛生上の予防措置を取ることを条件に,以下の事業の再開許可が発表されました。これにより,小売店等の経営難が軽減されるとしています。
– 以下の小売店(厳格な距離確保を守り,車に乗ったままでの受け取りによる営業)
・衣服店
・靴屋
・スポーツ用品,趣味,音楽用品店
・本屋,レコード店
・デパート
・タバコ屋
・その他総合商店
・文房具,オフィス用品,ギフト用品店
・中古品販売店
・消費財レンタル店
– 宝石店(予約制のみ)
– 美容室・理髪店(ヘアケアのみ。また,必要不可欠な業種の従事者のみ顧客とする)
・同時間帯に二人以上の予約を取ることは不可(ただし従業員数が二人以上の場合)。
・次の顧客が入店するまでに15分の間隔を開け,必要な清掃を行う。
・従業員と顧客は常にマスクなどのFace coveringを着用。
・顧客はコロナウイルス感染の恐れがある場合は予約をキャンセルする必要がある。
・従業員は使い捨て手袋を着用し,顧客が変わるたびに手袋を捨て,手洗いを行う。
・雇用主は,従業員の体温を毎日管理する。
・待合場所の物品は適切に清掃する。使用した器材も顧客が変わるたびに清掃する。
・入り口のドアは施錠する。(予約客以外が入店することを防ぐため)
– ゴルフ場のカートの使用を顧客一人につき一台認める
– ドライブインシアターの許可(車に乗ったまま映画が鑑賞できる映画上映施設)
詳細は以下のウェブサイトでご確認いただけます。
https://news.delaware.gov/2020/05/05/governor-carney-announces-interim-steps-allowing-small-businesses-universal-testing-in-nursing-homes/
◎(WV州)ジャスティス知事のメッセージ
– 本5日,会見時点で昨日から新たな死者の報告はなく,新型コロナウイルスに現在疾患している人数より,回復した人数の方が,4月28日を境に多い傾向が続いており,良いニュース。また,検査実施率は州人口の3.083%で,全米平均は2.2%,近隣の州(VA,PA,OH,MD,KY州)よりも高く,陽性率も2.26%と全米平均(16.10%)及び近隣の州に比べ低い。州民の取組は確実に成果を出している。引き続き,これ以上州民の尊い命が失われないよう,協力をお願いする。
– 5月11日から,条件付きでWV州のヘルスケアのライセンスを所持したスタッフにより運営もしくは監督されるウェルネスセンター(※)及びドライブインシアター(車に乗ったまま映画が鑑賞できる映画上映施設)の再開許可を予定している。各事業再開にあたっての要件・ガイドラインの詳細は下記のリンクでご確認ください。
・ウェルネスセンター:https://governor.wv.gov/Documents/2020%20Executive%20Orders/GUIDELINES-Wellness-Centers-WVSTC.pdf
(※):運動療法,理学療法,リハビリ等を提供するジム・フィットネス等を含むウェルネスセンター(健康施設)の再開を許可。一般にジム等の再開許可は想定していない。
・ドライブインシアター:https://governor.wv.gov/Documents/2020%20Executive%20Orders/GUIDELINES-Drive-In-Movie-Theaters-WVSTC.pdf
※車と車の間隔は6フィート(1.8メートル)あけ,トイレや食料の購入以外の目的で車の外に出ることはしないように求めています。
– カベル郡,ウェイン郡及びウッド郡をホットスポットの郡から解除する。右3郡には,州全域に適用されている自宅待機推奨令が適用される。引き続き,ホットスポットの郡は,マリオン郡,バークレー郡,ハリソン郡,ジェファーソン郡及びモナンゲリア郡である。
・WV州のプレスリリース:https://governor.wv.gov/News/press-releases/2020/Pages/COVID-19-UPDATE-Gov.-Justice-announces-wellness-facilities,-drive-in-theaters-will-be-allowed-to-reopen-next-Monday.aspx
◎(PA州)レヴィンPA州保健省長官のメッセージ(5月5日)
– 本5日に発表した新たな死者数は554人で,累計死者数は3,012人となった。大きく増加しているが,これは各地域,特にフィラデルフィア市の保健当局からの報告データの整合作業の結果によるもので,一日に亡くなった方の数ではなく,過去2週間に亡くなった方の数の増加を反映したものである。より迅速にデータを反映できるように各地域の保健当局と調整を続ける。
– 一日当たりの感染者数が3日連続で1,000人を下回っており,(週末の検査結果が遅れて報告されるために)週明けは数字が大きくなる傾向にあるが,感染者数が減少していると言える。良いニュースではあるが,この減少傾向が継続するか注視する必要がある。
◎ビジネス関連情報
・各州等のビジネス関連情報は以下をご覧ください。
https://www.ny.us.emb-japan.go.jp/oshirase/covid19-sb.html
【感染者数等に関する情報】
5月5日現在,当館管轄内における新型コロナウイルスの感染者数及び死者数は以下のとおりです。(カッコ内は前日の数)
○ニューヨーク州:感染者数 321,192名(318,953名),死者数 19,645名(19,415名)
・感染者数内訳(主なエリア)
ニューヨーク市:感染者数 176,874名(175,651名),死者数 13,336名(13,207名)
NY市の内訳
クイーンズ区: 54,448名( 54,090名)
ブルックリン区: 47,579名( 47,183名)
ブロンクス区: 39,476名( 39,223名)
マンハッタン区: 23,054名( 22,900名)
スタテン島区: 12,317名( 12,255名)
ナッソー郡: 37,152名( 36,965名),死者数 2,250名(2,194名)
サフォーク郡: 35,275名( 35,077名),死者数 1,347名(1,309名)
ウエストチェスター郡: 30,240名( 30,097名),死者数 1,236名(1,203名)
ロックランド郡: 12,144名( 12,095名),死者数 383名( 378名)
○ニュージャージー州:感染者数 130,593名(128,269名),死者数 8,244名(7,910名)
○ペンシルベニア州:感染者数 50,957名( 50,092名),死者数 3,012名(2,458名)
○デラウェア州:感染者数 5,371名( 5,288名),死者数 187名( 182名)
○ウエストバージニア州:感染者数 1,238名( 1,206名),死者数 50名( 50名)
○コネチカット州フェアフィールド郡:感染者数 12,360名(12,245名),死者数 935名(910名)
○プエルトリコ:感染者数 1,924名( 1,843名),死者数 99名( 97名)
○バージン諸島:感染者数 66名( 66名),死者数 4名( 4名)
【医療関係情報】
◎CDCはホームページ上で新型コロナウイルスの典型的症状として「熱,咳,息切れ」を挙げています。これらの症状があり,感染が疑われる場合は医療機関に電話で相談をした上で,医療機関の指示に従って受診してください(特定の医療機関がない場合には地元保健当局等(NY市の場合は311)に電話してください)。
CDCホームページ:https://www.cdc.gov/coronavirus/2019-nCoV/index.html
・新型コロナウイルスに関する予防措置については以下のサイトをご覧ください。
https://www.ny.us.emb-japan.go.jp/oshirase/2020-refs.html
・ニューヨーク市作成の新型コロナウイルスに関するファクトシート(発症した場合等の対応が日本語で記載されています)
https://www1.nyc.gov/assets/doh/downloads/pdf/imm/coronavirus-factsheet-jp.pdf
◎当地の病院やクリニックは,完全予約制を導入し,付き添い人数を制限(一人のみ)するなど予防措置をしながら外来を受け付けているところが多い模様です。また,一部の病院では電話診察,オンライン診療(有料)を導入しているところもあるようです。ただし,当地の医療事情については,日々状況が変化しますので,皆様ご自身で病院やクリニックのHPや直接電話するなどして,ご確認くださるようお願いします。
【領事窓口業務日及び受付時間,検温,マスク等の着用について】
◎在ニューヨーク日本国総領事館では,現在,領事窓口の業務日を月・水・金(除,休館日)の週3日とし,受付時間を10時30分-13時(査証申請受付は12時-13時)に短縮しています。なお,電話でのお問い合わせは月曜-金曜まで受け付けております。また,ご来館の際にはマスク着用をお願いするとともに,ご来館時に当館ビル1階受付にて検温(摂氏37.5度以上の場合は入館をお断りしています。)を実施しております。
詳細は以下リンク先をご参照ください。
https://www.ny.us.emb-japan.go.jp/oshirase/2020-03-30.html
◎当館ホームページ上に新型コロナウイルス関連情報のページを作成しております。
https://www.ny.us.emb-japan.go.jp/oshirase/2020-refs.html
御不明な点がありましたら当館まで御連絡をいただけますようお願いします。(電話:212-371-8222)
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■ 本お知らせは,安全対策に関する情報を含むため,在留届への電子アドレス登録者,「緊急メール/総領事館からのお知らせ」登録者,外務省海外旅行登録「たびレジ」登録者に配信しています(本お知らせに関しては,配信停止を承れませんのでご了承願います。)。
■ 本お知らせは,ご本人にとどまらず,家族内,組織内で共有いただくとともにお知り合いの方にもお伝えいただきますようご協力のほどよろしくお願いいたします。
■ 在留届,帰国・転出等の届出を励行願います。
緊急時の安否確認を当館から行うために必要です。
以下のURLから所定の用紙をダウンロード後, (212)888-0889までご連絡ください。
http://www.ny.us.emb-japan.go.jp/jp/b/02.html
■ 在ニューヨーク日本国総領事館
299 Park Avenue, 18th Floor, New York, NY 10171
TEL:(212)-371-8222
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