野口英世博士93回忌に有志らが献花
5月21日ブロンクス、ウッドローン墓地
今年の野口英世博士93回忌命日は、新型コロナ感染の影響で公式の墓前祭式典とイベントを開催することができませんでしたが、それでも雲一つない爽やかな五月晴れの5月21日、博士の命日と知って10数名を超える敬虔な参拝者が終日ウッドローン墓地を訪れました。
この日の主な参拝者は、HNMS本間俊一代表、同加納良雄副代表及び夫人、米国日本人医師会(JMSA) ロバート柳澤会長、NY福島県人会 藤田小夜子会長、ウッドローン墓地ジェームス・ガーランド副会長、同メグ・べントルード専務理事などでした。
この季節、いつもは新緑とつつじの花に囲まれる美しいウッドローン墓所も、今年ばかりは例年にない緊張感が漂い、全員がマスクをかけ、お互いに間隔を取り合うなどして注意深く花を捧げる参拝者の姿がみられました。それにしても今年新型コロナウイルス感染症が世界中で猛威を振るう中、墓地では, 92年前, 西アフリカ (今のガーナ)の地で世界的に蔓延した黄熱病ウイルスと戦いワクチン開発研究の最中に自ら罹患して命を落とした野口博士の姿と想いがひしひしと伝わってきました。
ウッドローン墓地に眠る野口英世博士の墓碑には、「科学への献身を通じ、人類のために生き、人類のために死せり」と刻まれています。
この日、遠く福島県猪苗代の野口英世記念会からも特別メッメージが送られてきたほか、メイン州在住の日本人で、博士の命日なのでぜひ参拝したいと早朝から電話でメッセージを送ってきた二人の高齢者もいました。
ニューヨーク野口英世記念会(HNMS)は、博士の偉業を讃え、そのレガシーを後世に伝え、米国で学ぶ日本人の若き医科学研究者を応援し、博士の墓を守ることを使命と感じ、今後も、地道に活動を続けて参ります。
米国日本人医師会(JMSA) 事務局長
ニューヨーク野口英世記念会(HNMS) 副代表
加納 良雄