NY邦人メンタルヘルスネットワーク第18回定例会
NY邦人メンタルヘルスネットワーク第18回定例会が先週6月15日に開催されました。定例会のテーマ、’Psychopharmacology”について、ネットワーク代表の斎藤恵真児童精神科医師、メンバーで同じく精神科医師の松木隆志先生、総領事館医務官で精神科医医師でおられる継松秀太からご講演いただきました。
松木先生から特に危険性の観点からベンゾジアゼピンや睡眠薬の依存について、斎藤先生からは子どもによく処方されるSGA,stimulantについて、継松秀太先生からは過去のご経験から印象に残っている薬のお話がありました。過去10年間のPsychopharmacologyに関する最新のアップデート情報や、日米のPsychiatric medication処方についてのガイドラインの違いなどについてもお話しいただき、大変参考になりました。
講演後の質疑応答では、薬を服用することの患者にとっての意味(薬剤に支配されるのか、主体的に活用するのか)、informed consentの真の意味とは何か、精神科医と心理専門職の連携についてなど、興味深いディスカッションが行われました。
今回はモントリオールからも児童精神科医師のエモン睦子医師がスカイプでご参会いただきました。今後も他都市のメンタルヘルス専門家の方々にもご参加いただけるようにしていければと思っております。
次回のイベントですが、11月にメンタルヘルスネットワーク主催のContinuing Education Series 第4弾 Skill-building workshopを予定しております。
次回の講師はCounseling Psychologistの表西めぐみ氏で、「Acceptance and Commitment Therapy(ABT)」について3時間から4時間のワークショップを行っていただく予定です。