新型コロナウィルスに関してドイツ・ベルリン生活情報:柏原誠(前JAMSNETドイツ会長)から
ドイツでの新型コロナウィルスに関する情報源
◎ 日本人が一番の情報源として信頼でき、押さえておくべきところは在ドイツ日本国大使館です。(言わずもがなかと思いますが。)
https://www.de.emb-japan.go.jp/itpr_ja/konsular_coronahotline200228.html
→引用・・・・「在外公館への情報提供(感染疑い例,感染例)
ドイツに渡航・滞在中の邦人の皆様におかれましては,新型コロナウイルスへの感染が疑われ検査を行った場合(検査を受けた時点)や,検査の結果感染したことが判明した場合(検査結果が判明した時点)には,夜間,土日祝日を問わず,最寄りの在外公館へも速やかにご一報ください(電話またはメール)。
各在外公館の連絡先はこちらをご覧ください。
https://www.de.emb-japan.go.jp/itpr_ja/konsular_index.html
その他,ご不明な点,心配な点などがございましたら,お近くの在外公館(大使館・総領事館)にご連絡ください。」・・・・←引用終わり
◎ ロベルトコッホ研究所なども情報としては大変良質ですが、一般生活の中で大事かと言われますとそうでもないと思います。
それよりも日に一回程度Tagesschauhttps://www.tagesschau.de/を見る程度でコロナ関連は十分かと思います。
溢れる情報を追ってみても気分が滅入るだけですし、一刻を争う重要な情報は大使館の在留届でメールアドレスを登録してあれば緊急速報が入ります。
アジア人に対しては
メディア等では「治安やアジア人への迫害」などがあたかも日常のような報道も見受けられますが、
ベルリンは移民者が多数生活し、外国人比率も高い都市で日頃から外国人が生活/社会の一部となっております。
まして医療の現場においては人種により差別や区別もされることはありません。アジア人なので後回し、ドイツ人なので優先などありません。医師や看護師自体が移民であったり移民背景の2世,3世であったりします。
ベルリンで感染したかと思った際には
ベルリン保健所のホットライン (8:00 – 20:00)
電話: 9028-2828 があります。
ここで症状を説明し、その次のアクションの指示を得られます。
いきなり病院の受診はしてはいけません。
また地域の保健所の電話もここにのっています。
https://www.berlin.de/corona/hotline/
ベルリンの現状について
◎ ベルリン南西Steglitz地域についての現状:
ベルリンで住む地域にもよるとは思いますが、「治安やアジア人への迫害など」個人的に体験したこともなければ見たこともありません。(人からそのような体験をしたということは聞いたことはあります)。
一般的に誰に対しても危険やおかしい人はどこにでもいらっしゃいます。もちろん用心して生活するには越したことはありませんが基本外に出ない生活です。
◎ ネットで買い物もできます。配達も家まで来ていただかなくともDHLの小包であれば街角に荷物受け取りロッカーがありますので、人との接触なしで商品の受け取りができます。
人が配達してきたとしても、今は受け取りのサインが必要なく1.5m以上離れての受け渡しとなっています。
◎ また食品や生活用品店(ドラッグストアなど)は開いておりますので困ることはありません。ケーキ屋さんも空いております。ただスーパーなどは店舗によっては入店人数制限を設けたりしているので、外で並んで入店を待たねばならないところもあります。週末には散歩やサイクリング、ジョギングはかなりの人が行っております。(人との距離を1.5m確保しています。)
◎ 通勤をしなければならない人のためにシェアバイクやカーシェアリングが30分無料などのサービスが提供されている組織もあります。外出制限やホームオフィス勤務が非常に多くの人対応しているので、通勤に公共交通機関を使用したとしても閑散とした電車やバス利用となっておいます。ゆえに必然と1.5mの人との距離は確保されます。
◎ 外出制限が長引いているので現在の社会的関心は在宅の人に対する運動不足解消やストレス解消といった個人レベルでの問題解決を社会全体で解決するという感じです。公私ともに5分間トレーニングビデオや家での過ごし方の工夫などのビデオや情報がSNSなどから回ってきます。
◎ また学生など若い人たちは特にネットを使って頻繁にお互いにコミュニケートしているようです。
宿題をオンライン通信でグループでやっていたり、先生から課題のビデオや生徒からは提出のビデオが飛び交っていたりします。また何もなくてもおやつや飲み物を用意してPCの前でテレ雑談?のようなことをしています。
おわりに
個人的感想としては、ベルリンの皆が政府の処置に準拠した行動をとってほぼ人と会うこともなく安全に暮らしが続けられているベルリンと、外出は自粛ゆえに自由な状態の日本を比較するとかえって危機感の強いベルリンの方が安心して生活を続けられるのではないかという感想です。
ベルリン在住
柏原 誠
Makoto Kashiwabara / Berlin