在NY日本国総領事館からの新型コロナウィルス関連情報:Updated information on COVID-19 from Consulate General of Japan in NY (2020年5月1日)
【米国国勢調査(Census)の日程変更について】
新型コロナウイルスの影響により,米国国勢調査(Census)の日程が変更となりました。
自己回答の期限は当初7月31日でしたが,10月31日に変更となりました。また,未回答世帯への調査員による追跡調査(訪問)は8月11日から実施される予定です。詳細は以下をご覧ください。
https://www.census.gov/library/fact-sheets/2020/dec/2020-operational-adjustments-covid-19/operational-adjustments-japanese.html
【州政府等による措置等のポイント】
(注)各州政府の措置等についても,できる限り正確な情報を記載するよう努めておりますが,ご自身に関係する事項については,米側当局が提供する情報に依拠してください。
◎(NY州)クオモ知事のメッセージ(5月1日)
– 昨4月30日の総入院者数は1万993人で18日連続減少し,1日の入院者数(3日間平均)も954人と前日より増加したが4日連続で1000人を下回った。
– 同日の死者数は289人に減少し3月30日以来初めて300人を下回った。これからも感染率を抑えるためには,新たな入院患者の居住地・勤務地・性別・年齢・健康状態等の詳細情報(注)を得ることが重要となる。
– 3月18日以降,小中高(K-12)・大学を順次休校として遠隔学習に移行したが,学校内では人口密度が高く感染のリスクが高くなることから,州内の420万人の学生及び教員等を守るために,今学年度の終わりまで休校とし遠隔授業の実施を延長する。また,サマースクールの実施については5月末を目途に決定する。並行して,学校側も感染の監視方法,学生の安全確保の方法等の計画を策定する必要がある。
– コロナウイルス感染拡大により,半数近くの国民のメンタルヘルスに悪影響が出ており,4人中3人の国民の睡眠に何らかの影響が出ている。この問題に対処するため,州では「こころのホットライン」を設置しているので,何かあればアクセスしてほしい(電話相談:1-844-863-9314,headspace.com/ny)。特に最前線で働く労働者に対しては無償のメンタルヘルスサービスを提供する。
– また,州内の家庭内暴力も3月に15%,4月に30%と大きく増加している。家庭内暴力で困っている方はヘルプライン(1-844-997-2121)にテキストで相談してほしい。
– 私たちは社会的には離れているかもしれないが,精神的にはつながっている。
(注)4月30日の新規入院者の地区別の情報は以下のとおりです。
– マンハッタン:167人(新規入院者全体の17.5%)
– ブルックリン:166人(同17.4%)
– ブロンクス:122人(同12.8%)
– クイーンズ:114人(同11.9%)
– ナッソー郡:97人(同10.1%)
– ウェストチェスター郡:74人(同7.8%),
– サフォーク郡:71人(同7.4%)
– エリー郡:36人(同3.7%)
– スタテンアイランド:24人(同2.5%)
– ロックランド郡:23人(同2.4%)
– 州内その他の地域:62人(同6.6%)
◎(NY市)デブラシオ市長のメッセージ(5月1日)
– 5月となった。振り返ると3月は衝撃の月,4月は闘いの月となったが,5月は克服の月となることを期待する。NY市の全体像を見ると,4月29日時点で,1日あたり入院者数はピークの850人(3月31日)から136人へ,1日あたりのICU利用者数はピークの887人(4月14日)から704人へ,ウイルス検査の陽性率はピークの71%(3月31日)から23%へとそれぞれ減少している。まだ高い数字ではあるが市民の協力のおかげで改善している。引き続き協力をお願いしたい。
– 先日発表していた市内道路の車両通行禁止・市民への開放について,5月4日(月)から開始する。まずは公園内の道路4.5マイルと公園付近の道路2.7マイルを開放して,その後順次拡大する(注)。他者と一定の距離を取りつつ活用してもらいたい。
(注)5月4日に道路が解放される公園及び付近の道路は以下のとおりです。
– マンハッタン: Fort Tryon Park(公園内), Carl Schurz Park(付近), Lt. William Tighe Triangle(付近)and Highbridge Park(付近)
– ブルックリン: Callahan-Kelly Park(公園内), Williamsburg Oval(付近) and Prospect Park(付近)
– クイーンズ: Flushing Meadows(公園内), Forest Hill Park(公園内) and Court Square(付近)
– ブロンクス Grant Park(公園内)
– スタテン島: Silver Lake Park(公園内) and Stapleton Waterfront Park(付近)
◎(PA州)経済活動再開第一弾の該当地域の発表
・本5月1日,ウォルフ知事は経済活動再開プロセスとして,5月8日(月)午前0時1分に現在のRedフェーズからYellowフェーズに移行する最初の地域として,州北中部および北西部のブラッドフォード郡,キャメロン郡,センター郡,クラリオン郡,クリアフィールド郡,クリントン郡,クロウフォード郡,エルク郡,エリー郡,フォレスト郡,ジェファーソン郡,ローレンス郡,ライカミング郡,マッキーン郡,マーサー郡,モントゥアー郡,ノーサンバーランド郡,ポッター郡,スナイダー郡,サリバン郡,タイオガ郡,ユニオン郡,ベナンゴ郡,ウォーレン郡の計24郡を指定しました。移行可能と判断した理由として,人口当たりの感染者数が少なく,接触者追跡(contact tracing)と検査体制が整っており,市中感染を抑えられる
適切な人口密度であることを挙げています。
・これら24郡で再開可能な事業活動については,5月4日(月)にガイダンスが示される予定ですが,Yellowフェーズでは以下の行動を求められることになります。
●ビジネス及び集団的施設の制限
-テレワークを可能な限り継続
-対面でのビジネスを行う事業者は,建築の安全等に関する行政命令を遵守
-保育施設はガイダンスを遵守して再開可能
-ケア施設及び刑務所における制限の実施
-学校は,対面での授業を引き続き取り止め
●社会活動の制限
-自宅待機を解除
-25人超の大規模な集まりを禁止
-対面での営業を許可(ただし,車に乗ったままでの受け取り,配達を利用することが望ましい)
-屋内レクリエーション施設,保養・パーソナルケア施設(ジム,スパ,ヘアサロン,ネイルサロン,マッサージ治療院など),全ての娯楽施設(カジノ,劇場等)は引き続き閉鎖
-レストラン及びバーは引き続き持ち帰り及び配達のみ
・ウォルフ知事はまた,Yellowフェーズに移行後に感染の拡大がみられた場合は当該地域を再びRedフェーズに戻す可能性があると述べるとともに,今回の24郡以外の地域に関しては,引き続きRedフェーズであるものの各地域の感染状況と公衆衛生の対応状況を注視しながら然るべきタイミングでYellowフェーズへの移行の可能性を検討すること, Yellowフェーズに移行する次の地域として州南西部を想定していることに言及しました。
・さらに,医療従事者,教育機関,ボランティアの活用や新規の雇用により接触者追跡を行う人員を確保することにも言及がありました。
以上の詳細については以下のサイトからご確認いただけます。
https://www.governor.pa.gov/newsroom/gov-wolf-announces-reopening-of-24-counties-beginning-may-8/
◎(WV州)ジャスティス知事のメッセージ(5月1日)
– 5月4日から,自宅待機推奨令(Safer at Home Order)を発効する。自宅待機は義務ではなく,推奨になるが,引き続き,必要不可欠でない外出は避け,ソーシャル・ディスタンシングを守り,他者と一定の距離を保てない場合はマスク等,鼻と口を覆うものを身につけてほしい。
– ホットスポットの11郡(※)へ適用するガイドラインについては,現在専門家と協議中なので,週末にガイドラインを発表する予定。
※感染が拡大している11郡については,5人以上の集団での行動は禁止する等の自宅待機令(Stay at Home Order)をさらに強化した行政命令が適用中。11郡は,バークレー郡,ジェファーソン郡,モナンゲリア郡,ハリソン郡,カナウワ郡,マリオン郡,カベル郡,ウェイン郡,ウッド郡,オハイオ郡及びジャクソン郡。
– 引き続き,ウイルス検査の累計陽性率は3%以下,新規感染者率も減少傾向が続いている。また「1人の感染者が何人に感染を広げる可能性があるかを表す基本再生産数(Ro)」は0.76と良い傾向が続いている。
– 州保健局より,州内の全介護施設でのウイルス検査の実施が本日完了することが発表されました。
◎(NJ州)マーフィー知事のメッセージ(5月1日)
– 州全体の入院者数は減少傾向にある。しかし,地域別で見ると,州北部及び州中央部は減少傾向にあるが,州南部が上昇傾向にある。
– 明日土曜日から,州内の公園,ゴルフ場の再開を許可する。公園等を利用するにあたっては,ソーシャルディスタンシングや手洗い等,感染予防に重要な基本的なことを徹底してほしい。
◎(DE州)カーニー知事のメッセージ(5月1日)
– ホットスポットであるSussex郡,特に西部の状況を心配している。New Castle群も増加傾向にある。
– 経済再開については,今週からZoomタウンミーティングを開始し,どのような段階的な再開が考えられるか広く意見を聴取している。州内の中小企業に大きな影響を与えていることを理解しており,本日も経済再開を求めるデモが行われていると承知しているが,どうか,高齢者など脆弱者の命を守るために,引き続き協力を求めたい。
– 感染者数は,ここ数週間で上下している。これは,検査結果が州研究所では約2週間かかるものが病院では数日で出るため,検査結果にタイムラグがあること,また,Sussex郡での検査強化など,検査対象地域もばらつきがあることも理由の一つ。州として検査能力を更に向上させ,確実なデータ収集に務めていく。
– ここ数ヶ月間の総入院患者数を14日毎にまとめると,上昇傾向にあるものの,少し平坦化してきている。また,新規入院患者数は減少傾向にあり,これは良いことである。
– 総検査数に占める陽性結果の割合を見ても,傾向としては減少している。
– (Rattay州保健局長より)症状がある人に対するPCR検査だけではなく,エッセンシャル・ワーカーや,感染者と接触のある人に対する抗体検査の双方を強化していく。デラウェア州の人口あたりの検査数は17%と全米でも15位に入る検査数である。これまでは症状のある人に検査を限っていたが,今後ガイドラインを改訂し,より幅広い人が検査を受けられるようにしていく。
– (記者からの質問に答えて)経済再開すればSussex郡で感染拡大する恐れがあると考えている。CDCのガイドラインであるコロナウイルス症状の14日間減少に至っていない現状で,再開の判断を今下すことは難しいと考えている。
– (記者からの質問に答えて)地域毎の経済再開には否定的である。コロナウイルスには境界はなく,州のどこかで移動が可能になれば,州内で交通封鎖ができない限り,ウイルスも移動するだろう。
◎(プエルトリコ準州)行政命令の延長,商業活動の一部再開
・4月30日,バスケス知事は,外出禁止に関する行政命令を5月25日(月)まで延長することを発表しました。現在,医療機関の受診,食料・医薬品・生活必需品等の買い物等を除いて外出が禁止されており,いかなる場合でも外出は午前5時から午後7時の間に済ませるとされていますが,ソーシャル・ディスタンシングを保った上で午前5時から午後3時の間にランニング・ジョギング・サイクリング等が可能になるとされています。
・バスケス知事はまた,段階的に一部の商業活動を再開する旨の行政命令に署名することを発表しました。同命令では,5月4日(月)から弁護士,公認会計士,金融サービス,保険,不動産,引越業者,港湾・空港等の再開が可能となり,5月11日(月)からは建設業と製造業の再開(労働当局への労働安全対策計画を提出する必要あり)が可能になるとされています。
◎ビジネス関連情報
・各州等のビジネス関連情報は以下をご覧ください。
https://www.ny.us.emb-japan.go.jp/oshirase/covid19-sb.html
【感染者数等に関する情報】
5月1日現在,当館管轄内における新型コロナウイルスの感染者数及び死者数は以下のとおりです。(カッコ内は前日の数)
○ニューヨーク州:感染者数 308,314名(304,372名),死者数 18,610名(18,321名)
・感染者数内訳(主なエリア)
ニューヨーク市:感染者数 169,690名(167,478名),死者数 12,700名(12,514名)
NY市の内訳
クイーンズ区: 52,274名( 51,631名)
ブルックリン区: 45,519名( 44,872名)
ブロンクス区: 37,785名( 37,244名)
マンハッタン区: 22,175名( 21,920名)
スタテン島区: 11,937名( 11,811名)
ナッソー郡: 36,161名( 35,854名),死者数 2,140名(2,111名)
サフォーク郡: 34,037名( 33,664名),死者数 1,252名(1,228名)
ウエストチェスター郡: 29,232名( 28,970名),死者数 1,165名(1,144名)
ロックランド郡: 11,812名( 11,708名),死者数 371名( 370名)
○ニュージャージー州:感染者数 121,190名(118,652名),死者数 7,538名(7,228名)
○ペンシルベニア州:感染者数 46,971名( 45,763名),死者数 2,354名(2,292名)
○デラウェア州:感染者数 4,918名( 4,734名),死者数 159名( 152名)
○ウエストバージニア州:感染者数 1,151名( 1,125名),死者数 47名( 44名)
○コネチカット州フェアフィールド郡:感染者数 11,612名(11,294名),死者数 839名( 810名)
○プエルトリコ:感染者数 1,575名( 1,539名),死者数 94名( 92名)
○バージン諸島:感染者数 66名( 66名),死者数 4名( 4名)
【医療関係情報】
◎CDCはホームページ上で新型コロナウイルスの典型的症状として「熱,咳,息切れ」を挙げています。これらの症状があり,感染が疑われる場合は医療機関に電話で相談をした上で,医療機関の指示に従って受診してください(特定の医療機関がない場合には地元保健当局等(NY市の場合は311)に電話してください)。
CDCホームページ:https://www.cdc.gov/coronavirus/2019-nCoV/index.html
・新型コロナウイルスに関する予防措置については以下のサイトをご覧ください。
https://www.ny.us.emb-japan.go.jp/oshirase/2020-refs.html
・ニューヨーク市作成の新型コロナウイルスに関するファクトシート(発症した場合等の対応が日本語で記載されています)
https://www1.nyc.gov/assets/doh/downloads/pdf/imm/coronavirus-factsheet-jp.pdf
◎当地の病院やクリニックは,完全予約制を導入し,付き添い人数を制限(一人のみ)するなど予防措置をしながら外来を受け付けているところが多い模様です。また,一部の病院では電話診察,オンライン診療(有料)を導入しているところもあるようです。ただし,当地の医療事情については,日々状況が変化しますので,皆様ご自身で病院やクリニックのHPや直接電話するなどして,ご確認くださるようお願いします。
【領事窓口業務日及び受付時間,検温,マスク等の着用について】
◎在ニューヨーク日本国総領事館では,現在,領事窓口の業務日を月・水・金(除,休館日)の週3日とし,受付時間を10時30分-13時(査証申請受付は12時-13時)に短縮しています。なお,電話でのお問い合わせは月曜-金曜まで受け付けております。また,ご来館の際にはマスク着用をお願いするとともに,ご来館時に当館ビル1階受付にて検温(摂氏37.5度以上の場合は入館をお断りしています。)を実施しております。
詳細は以下リンク先をご参照ください。
https://www.ny.us.emb-japan.go.jp/oshirase/2020-03-30.html
◎当館ホームページ上に新型コロナウイルス関連情報のページを作成しております。
https://www.ny.us.emb-japan.go.jp/oshirase/2020-refs.html
御不明な点がありましたら当館まで御連絡をいただけますようお願いします。(電話:212-371-8222)
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■ 本お知らせは,安全対策に関する情報を含むため,在留届への電子アドレス登録者,「緊急メール/総領事館からのお知らせ」登録者,外務省海外旅行登録「たびレジ」登録者に配信しています(本お知らせに関しては,配信停止を承れませんのでご了承願います。)。
■ 本お知らせは,ご本人にとどまらず,家族内,組織内で共有いただくとともにお知り合いの方にもお伝えいただきますようご協力のほどよろしくお願いいたします。
■ 在留届,帰国・転出等の届出を励行願います。
緊急時の安否確認を当館から行うために必要です。
以下のURLから所定の用紙をダウンロード後, (212)888-0889までご連絡ください。
http://www.ny.us.emb-japan.go.jp/jp/b/02.html
■ 在ニューヨーク日本国総領事館
299 Park Avenue, 18th Floor, New York, NY 10171
TEL:(212)-371-8222
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