「第1回JAMSNETメンタルヘルスネットワークワールド会議」のご報告
ニューヨーク邦人メンタルヘルスネットワーク、世界のJAMSNETの皆様
ニューヨークでは秋も深り寒さが増してきましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。ニューヨーク邦人メンタルヘルスネットワーク副代表の森真佐子と申します。さて、遅くなりましたが、今月3日に行われました「第1回JAMSNETメンタルヘルスネットワークワールド会議」について簡単にご報告させていただきます。
この世界会議は、ニューヨーク邦人メンタルヘルスネットワーク代表の斉藤恵真先生の司会で、NY時間10月3日土曜日午前9時から1時間行われました。テクニカルな問題などもあり恐縮でしたが、世界各地でご活躍のメンタルヘルス専門家がオンライン上でも一時に顔を合わせることができた有意義な機会となりました。ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。
会では、まず現在JAMSNETメンタルヘルスネットワークとして活動している シンガポール、バンコク、ニューヨークからこれまでの主な活動報告がなされました。その後、上記3つのネットワーク設立・活動にかかわり参加してこられた現外務省診療所の精神科医、吉田常孝先生から、海外での邦人へのメンタルヘルス支援のあり方や今後の課題などについてお話しいただきました。吉田先生、ありがとうございました。
その後の全体討議では、 今回活動発表した3地域以外にも、 カリフォルニアやカナダ、ヨーロッパ、ベトナム他アジアなどでご活躍のメンタルヘルス専門家の方から当地の現状や今後の課題についてお知らせいただきました。共通した問題としては、邦人のメンタルヘルス専門家の数が少ないこと、アメリカのLAやカナダのモントリオールなどの大都市であっても、精神科医が一人のみ、あるいは全くおられず困っているとのことでした。また邦人メンタルヘルス専門家は何人かいるが、専門家同士のネットワーク構築に賛同が得られないなどの問題もあるようです。これからも第二回、三回と世界会議を続けていく中、更に多くの地域で邦人メンタルヘルスネットワークが設立され、今後のメンタルヘルスネットワーク世界会議の中で各地の現状や課題をシェアし、皆さんで問題を共有し解決の糸口を話し合うこともしていければと思っております。
ニューヨークからの発表でもお伝えしましたが、ニューヨークはのネットワークでは現在約50名の米国ライセンスを保持する邦人メンタルヘルス専門家がおります。2007年から様々な邦人支援活動を行ってきました。今後の世界の他地域でのメンタルヘルスネットワーク設立にあたり、私共で何かお役に立てることがありましたらどうぞお知らせください。現在シンガポール、バンコク、カリフォルニア、ワシントンDCの代表の方に、われわれNYメンタルヘルスネットワークのMailing Listにご参加いただいております。どうぞお気軽に森までご連絡ください。
最後に、この会議のオーガナイザー、バーンズ静子さん、テクニカル関係担当の窪田絵里さん、大変お疲れさまでした。ありがとうございました。
それでは皆様、また次回にon-line、あるいは直接にお目にかかれることを願っています。
それまでどうぞご無事で、お元気でご活躍ください。
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ニューヨーク邦人メンタルヘルスネットワーク副代表
ニューヨーク日本人教育審議会
教育文化交流センター・教育相談室
クリ二カルサイコロジスト・臨床心理学博士
森真佐子
Masako Mori, Ph.D.
Clinical Psychologist
The Japan Education Center
The Japanese Educational Institute of NY