危機状況での対応
危機状況での反応は子どもの発達レベルにより異なります。また特定の子どもの日頃の行動からの変化によって、一般的には、理解できます。子どもの行動・言動に次のような変化(反応)がある場合は、子どもの特別な援助ニーズのサインとなります。
• 園児-親指を吸う、寝小便、親にまといつく、眠れない、食欲を無くす、暗がりを怖がる、行動が幼くなる、友だちや日常の課題をさける
• 小学生-イライラする、攻撃的になる、まとわりつく、悪夢、学校へ行きたくない、集中力の低下、行動が幼くなる、友達や活動をさける
• 中・高校生-食欲・睡眠の乱れ、イライラ、争いや衝突、身体症状の訴え、非行、集中力の低下心的外傷後ストレス障害(PTSD)-ごく少数の子どもは心的外傷後ストレス障害に陥る可能性があります。特に家族を失った子ども、心的外傷を経験するまたは目撃した子どもがそうです。上記にあげた反応に加えて、PTSD の症状には次のようなものがあります。
• トラウマとなる状況を再体験している(例:大切な人が亡くなったことを知らされる、保護者の激しい精神的苦痛を目撃する)・・・フラッシュバック
• 地震がまた起きるのではないかと予期する
• 地震を思い出すこと(もの)をさける、情緒的な話題に関して感覚をなくすなど、感情の麻痺
• 集中力の低下や驚愕(驚き)の反応など、過度の覚醒
ごくまれですが、うつ病や心的外傷後ストレス障害のような精神疾患をもつ青年は、自殺をするリスクがあります。このような症状を表している子どもや青年には心理的サポートを提供してください。
Crisis Reactions
Translated by Elina Saeki, Doctoral Candidate in School Psychology University of California, Santa Barbara, in collaboration with Dr. Toshinori Ishikuma faculty at Tsukuba University, Dr. Yayoi Watanabe faculty at Hosei University, and Dr. Shane Jimerson, faculty at the University of California, Santa Barbara, with permission of the National Association of School Psychologists.
©2011, National Association of School Psychologists, 4340 East West Highway #402, Bethesda, MD 20814 This and other crisis information is available on the NASP website at www.nasponline.org