トラウマ反応に関連しリスクとなる要因
子どもの大半は家族や教師からのサポートにより、この悲劇に上手に対応できます。そ
して重大な情緒的結果にいたることはありません。しかし、子どもによっては、より極
端な反応を示す危険があります。子どもの反応の程度は、下記に示すさまざまな要因に
関連します。
• 個人的状況-被災地の子ども、被災地出身の子ども、または被災地で大切な人
を亡くした子どもは、特に精神的に不安定になる可能性が高いです。
• 過去のトラウマ-過去に自然災害(特に地震)を経験している子ども、大切な
人を亡くしたことのある子ども、そして(または)現在他の重要なできごとと対
処している子どもは、リスクの高い子どもです。
• マスメディア-テレビなどで報道されている映像に過剰にさらされることによ
り、子どもは地震に恐怖を感じる可能性があります。
現在の困難、家族の地震について心が離れないことは、子どもにとってリスクに
なります。
• 情緒的な反応―不安傾向の強い子どもは、トラウマ反応をもっとも起こしやす
いと言えます。
• メンタルヘルス-精神疾患とくに不安障害のある子どもは、大きなリスクをも
っています。
• 対処スタイル-他人を責めたり、怒るという対処スタイルは、子どもに苦悩を
もたらします。また現実を避けるような対処をとる子どもも、メンタルヘルスの
上で、マイナスにつながります。
Risk Factors for Trauma Reaction
Translated by Elina Saeki, Doctoral Candidate in School Psychology University of California, Santa Barbara, in collaboration with Dr. Toshinori Ishikuma faculty at Tsukuba University, Dr. Yayoi Watanabe faculty at Hosei University, and Dr. Shane Jimerson, faculty at the University of California, Santa Barbara, with permission of the National Association of School Psychologists.
©2011, National Association of School Psychologists, 4340 East West Highway #402, Bethesda, MD 20814 This and other crisis information is available on the NASP website at www.nasponline.org